大和証券、NECの電子ペーパー端末導入　営業強化に活用

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2024/12/02

大和証券、NECの電子ペーパー端末導入　営業強化に活用
大和証券本店に試験的に導入した電子ペーパー＝1日、東京都千代田区【拡大】

　大和証券は1日、本店（東京都千代田区）に「電子ペーパー」と呼ばれる薄型の情報端末を導入した。試験運用を経て、来年度には新商品やキャンペーンを紹介した情報を画面に表示し、顧客らが手にとって読むことができるようにする。印刷物に比べて、新しい情報をより早く伝えられる電子ペーパーのメリットを生かして、店頭での営業活動を強化する方針だ。
　電子ペーパーは、NECとNEC液晶テクノロジー、NECディスプレイソリューションズが大和証券の要望を取り入れて開発した。
　画面はA4サイズで、厚さは6.6ミリと薄く、重さは800グラム。6台導入し、本店の相談カウンターに立て掛けた。
　電子ペーパー内に保存した情報は、スライドショー形式で10秒ごとに自動的に更新され、顧客が手にとった時点で、情報ページがストップする。顧客の質問には、営業担当者が対応し、必要に応じ紙で作ったパンフレットを手渡す。来店する顧客に対して、更新した情報をすぐに提示できるのが特徴だ。
　大和証券は、本店での顧客の反応などをみた上で、各店舗に導入していく考え。現在、端末はモノクロ表示だが、カラー化し、さらに軽量化を目指す。コンピューターのサーバーからネットワークを通じて、店舗ごとの独自情報をリアルタイムで電子ペーパーに表示することも検討している。
　店頭に置いてある顧客向けチラシは、情報を更新するたびに作り直す必要がある。電子ペーパーは保存した情報を書き換えるだけでなので、印刷コストの削減や時間的な節約にもつながる。大和証券は、電子申請システムの導入などを通じて、大幅なペーパーレス化をはかっており、電子ペーパーの導入が進めば、いっそうの紙の削減が可能になるとみている。
　また、電子ペーパーの価格低下が実現すれば、得意先に無料で配布し、顧客にあわせた提案や報告書の提示に活用することも視野に入れている。（比嘉一隆）
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/04/news083.html

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